屋外の森さんぽ(5月②)
今回は生活実験工房、田んぼと樹冠トレイルの周辺で見どころの樹木を紹介したいと思います。
(ガマズミ、カキノキ、アカメヤナギ、センダン、ホオノキ、イチイガシ、シイノキ、ウラジロガシ、シラカシ、タブノキ、クスノキ、ムベ、ジャケツイバラ、ニガキ、ユズリハ)
◎ガマズミ(落葉・低木)
生活実験工房の前にあります。秋には小さな赤い実をつけます。
◎カキノキ(落葉・高木)
生活実験工房の前にあります。おなじみの木だが花に気づかないことが多く良い写真がありません。写っているのはみな雌花のようです。
◎アカメヤナギ(マルバヤナギ)(落葉・高木・雌雄異株)
琵琶湖岸に多い木で花は4~5月に咲きます。田んぼの傍の雌株では5月に綿毛のある種子=柳絮(りゅうじょ)が風により散布されます。
◎センダン(落葉・高木)
5月頃、開花します。新緑と花の白と薄紫色の組み合わせが大変さわやかで印象的です。茶色の球形のものは昨年の果実です。田んぼの傍で見られます。
◎ホオノキ(落葉・高木)
葉も花も大きく地味な木が多い中よく目立ちます。田んぼの奥の太古の森側にありますが花が高い位置にしかなくうまく写真が撮れません。写真は博物館本館棟の傍で撮影したものです。
◎イチイガシ(常緑・高木)
葉裏に毛が密生していて葉先にはっきりした鋸歯があることで他のカシの木と比べ比較的わかりやすいです。尾状の雄花が目立ちますが雌花はよく見ないと判らないほど小さく、枝先に数個付きます。生活実験工房の周辺にあります。
◎シイノキ(常緑・高木)
5月に木の上部が白や薄黄色の花で覆われます。同じブナ科のカシ類とは違い虫媒花で遠くからでもわかる独特の臭いを発します。今年咲いた雌花のドングリは来年の秋に熟します。樹冠トレイルなどで見られます。
◎ウラジロガシ(常緑・高木)
葉の裏が白いことでこの名前がついていますが白くない時もあります。若い葉は白くないようです。 花も他のカシ類同様で特に特徴がなく同定が難しい木です。樹冠トレイル入り口付近にあります。
◎シラカシ(常緑・高木)
材が白いことが名前の由来ですがいちいち切ってみるわけにはいきません。他のカシ類に比べ新葉が赤褐色で細いのが多いようです。花は他のカシ類同様です。樹冠トレイルなどで見られます。
◎タブノキ(常緑・高木)
4~5月に枝先にたくさんの薄黄色の花を咲かせます。大きな冬芽でタブノキであることがわかりますが花が咲くと冬芽が大きい理由がわかります。樹冠トレイルなどで見られます。
◎クスノキ(常緑・高木)
5月は黄緑色の新葉の中に無数の小さな白い花が咲きます。木に近づくとかすかに芳香が感じられます。生活実験工房の周辺などで見られます。
◎ムベ(常緑・つる植物)
4月中旬~5月初旬に開花します。雌雄同株ですが雌雄異花で写真は雄花です。生活実験工房の周辺などで見られます。
◎ジャケツイバラ(つる性落葉・低木)
樹冠トレイルのから生態観察池の琵琶湖側を見ると鮮やかな黄色の花が見られます。
◎ニガキ(落葉・高木)
樹冠トレイルのびわこデッキ付近にあります。雌雄異株でありこの株は雄株です。名前の通り葉や枝を噛むと非常に苦いです。
◎ユズリハ(常緑・高木)
4月中旬~5月初旬に開花します。雌雄異株であり写真は雌株でやがて黒い実がつきます。雄株はこの時期にはほとんど花が散っています。生活実験工房の周辺などで見られます。
(5月②) 終了
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