屋外の森さんぽ(6月①)

6月13日は新型コロナウイルス感染症対策で屋外での活動を予定していましたが雨のため中止し博物館に行けない状況が続いています。過去の観察記録をもとに6月に開花する植物の一部を紹介したいと思います。

 太古の森、生活実験工房、樹冠トレイル周辺で見られる主な植物。

(ノグルミ、テイカカズラ、アカメガシワ、クリ、ナナメノキ、ヤブムラサキ、ヒメユズリハ、ザクロ、ハゼ、ヤブニッケイ、ショウブ、ホタルブクロ、ドクダミ、ヤエノドクダミ)

 

ノグルミ(落葉・高木)

  花は6月中旬頃に穂状の多数の雄花が雌花を囲むように咲きます。果実は普通思い浮かぶクルミとは全く異なり食べられません。太古の森で見られます。

テイカカズラ(常緑・つる植物)

 6月初め頃に開花します。大きな株では元の樹木を覆ってしまい全体が白く見えるほどの花をつけますが樹冠トレイルで見られるものはまだ小さく花は少しだけです。

 

 

アカメガシワ(落葉・高木・雌雄異株)

  日当たりの良いところに実生の株がたくさん生えて困ります。6月中旬頃、開花します。樹冠トレイルや琵琶湖博物館の周辺で見られます。


クリ(落葉・高木)

  6月初めから中旬頃にたくさんの穂状のクリ-ム色の雄花と小さなクリのイガのような雌花をつけます。シイノキと同じような独特の香りを発しいろいろな虫が集まります。樹冠トレイルなどで見られますが小さい雌花までは見えないかもしれません。

 
ナナメノキ(ナナミノキ)(常緑・高木・雌雄異株)

 秋の赤い果実が印象的ですが花は離れてみると小さく目立ちません。6月初めから中旬頃に枝先に小さな花をたくさん咲かせます。 樹冠トレイルで見られます。

ヤブムラサキ(落葉・低木)

 同じ仲間のムラサキシキブと違い葉や枝に毛が多くビロードのような手触りがあります。樹冠トレイルの下にある縄文杉の株付近で見られます。

 

ヒメユズリハ(常緑・小高木・雌雄異株)

 同じ仲間のユズリハより葉が小ぶりで葉脈が密になっています。樹冠トレイルなどで見られます。 


ザクロ(落葉・小高木)

 緑の葉の中に咲く鮮やかな朱色の花が印象的です。生活実験工房の前で見られます。


ハゼ(ハゼノキ)(落葉・小高木・雌雄異株)

 小さな花がたくさん咲いていますがクローズアップすると雄花でした。生活実験工房の前で見られます。雌株は琵琶湖博物館の周辺では見当たりません。


ヤブニッケイ((常緑・高木)

 同じ仲間のクスノキの葉と同様に三行脈があり葉を裂くと独特の芳香があります。生活実験工房の周辺の縄文・弥生の森で見られます。 

ショウブ(多年草)

 サトイモ科のショウブは香りが良いので風呂に入れて楽しみますが地味ながら花も咲きます。生活実験工房の前にあります。 

ホタルブクロ(多年草)

最近は山野でもあまり見かけなくなってきたように思います。生活実験工房の前にあります。


ドクダミ(多年草)

 葉や茎は嫌な臭いがしますが十薬とも言われ様々な薬に用いられます。白い花弁に見える部分は総苞でその上が花です。総苞が八重になったものがヤエノドクダミです。


6月①) 終了




コメント

  1. 6月は森の木々の花がたくさん見られるおもしろい時期なのですね。こんな時に観察会ができると良いのになあ。

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