ブラもりひと(11月②)

11月中旬の里山、田んぼや遊歩道ではムラサキシキブ、フユイチゴ、ミヤマガマズミ、ゴンズイ、アキグミ、シャリンバイの果実やヒイラギとイヌセンブリの花、フユノハナワラビの胞子葉などが見られました。また冬の使者ともいえるユキムシも舞っていました。(写真はすべて大津市で撮影) 

ムラサキシキブ(落葉・低木)

木自体は里山に多いですが写真を撮りたくなるような実を付けた木は少ないと思います。

 

           (写真はクリックすると大きくなります)

フユイチゴ(常緑・小低木)

濃い緑の艶のある葉と真っ赤な果実の組み合わせが魅力的です。



ミヤマガマズミ(落葉・低木)

 この時期は紅葉と赤い実がきれいです。



ゴンズイ(落葉・小高木)

 この時期は赤い果皮から黒い種子が見えよく目立ちます。果実のない季節はなかなか見つけにくいですが山には意外にたくさん生えています。



アキグミ(落葉・低木)

 小鳥に種子を含め丸ごと食べてもらいたいからでしょうか? 5mm前後の小さな実をびっしり生らせます。作戦が奏功しあちこちに実生の株が見られます。



シャリンバイ(常緑・低木)

 よく熟した実は11.5cmほどの大きさで、ほんのり甘いですが小鳥が食べるには大きすぎるようです。



ヒイラギ(常緑・小高木)雌雄異株

 花が咲いている時は周辺に良い香りを漂わせます。近付いてよく見ると花弁4枚、雌蕊1本、雄蕊2本からなる両性花をつける株と雌蕊が退化し雄蕊のみの花をつける株があります。

(写真上が両性花のついた株、下が雄花のついた株)

 



イヌセンブリ(多年草)

 湿り気の多い田んぼのあぜ道に生えています。葉を噛むと苦みがありますがセンブリほど長引かないと感じます。


フユノハナワラビ(シダ植物)

ハナワラビの仲間はフユノハナワラビ、オオハナワラビ、アカハナワラビなどがあり鋸歯の形状などが違っているらしいですが私にはよくわかりません。ここではフユノハナワラビとしておきます。


ユキムシ(雪虫)

 寒くなる前のこの時期に現れ、まるで粉雪が舞うように見えます。因みにこの虫はアブラムシの仲間の昆虫で白い綿毛のような蠟状物質をまとっている虫の総称で数種類いるそうです。

以上


コメント

  1. 花が少なくなって寂しい時期、実を見つけると嬉しくなりますね。
    センブリとイヌセンブリの違いを教えてください。

    返信削除
    返信
    1. 閲覧ありがとうございます。センブリとイヌセンブリの違いを私なりにまとめてみました。
      *センブリの葉を噛むと大変苦く後に残る。イヌセンブリも苦いがセンブリより弱い。
      *センブリは花の毛が少なく奥の蜜腺が見える。イヌセンブリは毛が多く蜜腺が見えない。
      *センブリは山野の比較的乾燥した場所に生えている。写真のイヌセンブリは水田のあぜ道の比較的湿ったところに生えていました。

      削除
    2. 丁寧に解説いただきありがとうございます。
      イヌセンブリは見たことがないのです。来年は確かめにいきたいので、ポイント教えてくださいませ。

      削除
  2. この投稿とは関係ありませんが、駐車場のところにあった蜂の巣は総務の方で業者に駆除を依頼してもらいました。12日の作業は安心してできると思いますよ。

    返信削除
    返信
    1. よかったです〜12日も頑張りましょう。

      削除

コメントを投稿